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カジュアル・ゴッズ |
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トーキング・ヘッズを感じさせないジェリー・ハリソンのセカンド・ソロ・アルバム。本気でギターをきっちり、ビートに沿って弾き語るといった感じで淡々とリズムをはじきながら進んでいく。
真剣に聞きやすく、体が楽になってくれる、力の抜けたファンクアルバムだ。バンドの音で迫るという部分がないからできた音なのだろう。曲があり、その曲を自分の表現で自分の言葉を使ってそれを音に載せ、延々と聞かせてくれる。そう、一人の夜に本当にいい感じの曲とその曲の流れが本当にいいのだ。変に楽器自慢もなく、そして必要以上の楽器のソロもなく、よく練りこまれて、より一層彼の世界を表現している、そう、彼の世界がこれなのだろう。キッチリ自分の言葉で、自分のビートで歌いかける、その流れには極端な熱さもなければ楽器自慢もない。
本当に、一人で何かしているとき、そして一人での食事にぴったりといったところだろう。冷たい雰囲気の音作りが本当にそのクールさと、必要以上の気負いのない世界が一人の世界を見事に表現しつくしている。
ギターの音には最新の注意を払っているかのような音作りだ。
極端なものがない代わりにギターそのものの音がしっかりと収録されているところがその良さwお引き立てているように聞こえてくるのが不思議だ。一人の夜のお供に最高の作品なのかもしれない。ベースが時々本当にいい活躍をしてくれている。バンドマンが丁寧に作った演奏家を引き立てる作品というのがこの作品の正しい位置なのかもしれない。
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曲目 |
1.rev it up
2.songs of angels
3.man with a gun
4.let it come down
5.cherolee chief
6.a perfect file
7.are you running?
8breakingdown in the passing lane
9.a.k.e. love
10.we're always talking
11.bobby
12.bobby(extend mix) |
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